- A4変 80ページ (判型/ページ数)
- 2019年07月発行
- 978-4-8180-2148-8
本体価格(税抜): ¥1,400
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現在、日本では、足病変の重症化により毎年約1万人が下肢を切断していると言われています。高齢者は加齢に伴う視力や身体機能の低下などによって、自分で足の異変に気づいたり、足のケアを行ったりすることが困難になりがちです。一方で、足になんらかの問題があると不活発な生活につながり、引きこもりや認知機能の低下に陥らせる危険性があります。そのため、かかわる医療職・介護職には、血行障害・傷・感染などの徴候のみられる“危険な足”に早期に気づき、適切なケアの実施や多職種との連携を行うことが求められます。
本特集では、“危険な足”とはどのような足なのか、早期発見・予防・ケアのポイント、訪問看護師が持つべき視点などを解説するとともに、事例を基に訪問看護における利用者の足のケアの実際や効果を報告します。
介護保険制度では、高齢者の多様なニーズに柔軟に対応できるよう、一定の条件下で介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせて提供する“混合介護”が認められています。しかし、サービスの使い勝手が悪いため利用する人は少なく、また、自治体ごとに解釈や取り扱い方が異なっていたことから、2018年9月、厚生労働省は「介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせて提供する場合の取扱いについて」を策定しました。
本特集では、指針策定の背景・内容・今後の展望を解説するとともに、東京都豊島区のモデル事業の概要とそこから見えてきたサービスの利用者像・求められる保険外サービスなどを紹介します。また、混合介護において看護職に求められる役割を考察します。
高齢化が進展し、高齢者の生活が多様化していく中で、混合介護のニーズは、今後、高まっていくでしょう。自事業所の方向性を考える際に、本特集を参考に保険外サービスについても検討してはいかがでしょうか。