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シリーズ【看護の知】・06

「負けるが勝ち」の看護と人生 NEW

  • 宮子あずさ 著
  • A5 144ページ (判型/ページ数)
  • 2020年09月発行
  • 978-4-8180-2280-5
本体価格(税抜): ¥2,200
定価(税込): ¥2,420
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1人の看護師の生きた時代、人生、そして看護との相互作用を探る!

時代や家庭環境など様々な制約のため、理不尽を感じながらも、女性が自立できる職業である看護職を選んだ人。自ら選んだわけではない病いに理不尽を感じ、看護師に怒りをぶつける患者。怒りをぶつけられた看護師は不条理を痛感しながらも、患者との関係を引き受け、看護師としての責任を負うことを選ぶ。
看護も人生も、時に挫折することがあっても、「負けるが勝ち」と誠意を尽くしてがんばることで、挫折は勝利に転換する可能性を秘めている。
サルトル哲学を援用した宮子あずさ流「看護と人生」研究本


I 私自身の人生と看護
II マツヤマさんの人生と看護
III アイザワさんの人生と看護
IⅤ イシハラさんの人生と看護
Ⅴ 3人の「その人らしい看護」に共通するもの

Appendix[付記]
I 方法論および解釈における理論的前提 / II 研究の具体的な方法


◉この本の成り立ち
この本は、東京女子医科大学大学院博士後期課程学位論文1)の一部を大幅に修正したものである。研究方法は、私自身が四苦八苦しながら探究した方法で、具体的には、フランスの実存主義哲学者Jean-Paul Sartreが見出した人間探究の方法を援用し、「その人らしい看護」を明らかにしようとした質的研究である。
博士論文を提出し、学位を取得した2013(平成25)年3月からはすでに7年半が経過している。この間、博士論文を大幅に修正し、学術学会誌に何度か投稿してきた。昨年、度重なる不採用の後に、ようやく東京女子医科大学看護学会誌に採用され、印刷公表の義務を果たすことができた2)。
質的研究者からよく聞く嘆きであるが、多くの学会誌は、規程字数が2万字以内であり、分厚い記述をするにはボリュームが足りない。私の博士論文も、本文だけで36字×40行(=1440字/ページ)設定で約160ページ。これを規程字数に収めるのは至難の業で、ほとんど原形をとどめぬ印刷公表となってしまった。
のっけからこのように、研究者としてはとても胸を張っては言えぬなりゆきを明らかにするのは、何より、もともとの博士論文が、何度も何度も書き直されてきた事実をお伝えするためである。
投稿の数だけ修正があり、査読があった。最終的に採用された論文も、多くの条件をクリアしての採用(それも研究論文→資料に変更しての採用)だった。こうして、査読を受けての修正を繰り返す中で、当初の研究目的、研究方法など、論文の根幹から大きく揺らいだことを、素直に認めておきたい。
このように紆余曲折を続けてきた私の博士論文であるが、このように叩かれ、それを理解して手直しし、様々に変形する中で、改めて、自分が明らかにしたかったこと(研究目的)と、Sartre哲学のどの部分に惹かれ、どのような方法に練り上げればよかったのか(研究方法)が、明らかになってきた。
ここから執筆する書籍では、博士論文のこうした変遷を生かし、原型にこだわらず、大胆に修正していきたいと考えている。いずれPDFで公開されるであろう博士論文と、ぜひ読み比べていただきたいと思う。
改めて、書籍化の機会をいただき、感謝している。

◉博士論文からの主な修正点
本書をお読みいただくにあたり、以下の点をあらかじめお伝えしておきたい。
1)インタビューのデータは、論旨を変えないように留意しながら、読みやすいように、順序を入れ替えたり、言葉を補ったり、削除したりしている。よって、研究参加者が話したままの言葉ではない。その際、一部「精薄」など、現在は差別的な言葉であるとされ、別の用語に言い換えられている言葉については、機械的に置き換えることはしなかった。理由は、その実践当時の生々しい語りが損ねられるのを懸念したからである。該当する箇所には(ママ)と記載している。
2)博士論文では20代から60代まで、5人の研究参加者の語りで構成されていた。書籍化にあたっては分量的な制限もあり、新たなテーマ設定をして、3人の方の語りのみを採用した。今回掲載しなかった2人の方の語りも、本研究の根幹に生きていることを強調したい。
 
2020年8月 宮子あずさ

〈引用文献〉
1)藤江(宮子)あずさ:看護師の実存から探る臨床看護の本質と,それを職業として生きる意味,2012年度東京女子医科大学大学院博士論文,2013.
2)宮子あずさ:40代女性看護師の実存からその人らしい看護を探る:サルトルの「遡行的‒前進的かつ分析的‒綜合的方法」を用いて,東京女子医科大学看護学会誌,14(1):1‒7,2019.

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